※内容は架空のものです。

 

「脳髄に花」

恋って、病気なのよ!
それがとっても嬉しいの!

23世紀、あらゆる恋愛(ロマンティック)は
“妄想性ドーパミン異常分泌症候群”として病気に指定された。
ロマンスの神が死んだ百回忌、少女・マーガレットは
自身に流れる時間ごとタイムカプセルに閉じ込められた少年と出会う。
(「出会う」?「見つける」ではなくて?)
ああ眩暈がする。世界がぐらぐら揺れている!
──そうよ、私は今日この日、あなたを見つけるために生まれたんだ!

頭の中に花が咲く。
ロマンスの神が息づいて、
叛逆を起こせと鼓動を鳴らす。
恋のためなら、なんだって。